データの取り扱い
スポーツバイオメカニクスの分析のためにMatlabを使う場合、まずはデータの扱い方から勉強しなければなりません。
バイオメカニクスでは主に座標値のデータを扱います。
X、Y、Zそれぞれの座標データがポイント数分あります。
基本的にディジタイズで得られた座標値は23点か25点を用いると思いますので、69もしくは75個の数字×コマ数分あることになります。
これらのデータは行にポイント、列に時間として扱うのが良いと考えています。
なので、この例では1行目は1ポイント目のX座標、2行目がY座標、3行目がZ座標となっており、4行目は2ポイント目のX座標、5行目がY座標、6行目がZ座標・・・というようになっています。
具体例を挙げると、上から頭頂のX・Y・Z座標、耳珠点のX・Y・Z座標という具合です。
ちなみに、Frame-DIASからエクスポートしたデータをそのまま読み込むと行は時間、列はポイントになっています。
なので、読み込んだものを転置するとこの形になります。
したがって、読み込んでこの形にするには次のような方法を取ります。
Frame-DIASでエクスポートしたデータが「data.3d」というファイルで現在のフォルダーに入っているします。
これをrowという引数に入れるときは・・・
[m,n]=size(FDdata);
row=FDdata(2:m,:)';
の3行でできます。
1行目でデータをFDdataに読み込みます。
2行目でデータのサイズを取得します。
そして、3行目で不要な部分を切り取り、転置することで冒頭で説明した形になります。
さらに・・・
と次の行に入れておけば、ポイント数とコマ数をそれぞれPointとFrameという引数に取得することができます。
しかし、実はこんなことをしなくてもFDdataの1行目にこれらのデータに加えて刻み時間も入っているので、そちらを取得した方が賢いかもしれません。